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ヘボドラマーのその後

半年ぶりにボーカルにあったとき、

ボーカルは頭を丸めてました。


半年も経ち、とうに怒りも悲しみも収まってた私達は、
なぜ突然姿をくらましたのかから聞いて行きました。


仕事を終わって、最後のリハに間に合うかどうかギリギリだったボーカル、
かなり車を飛ばしていたそうです。


そして・・・・・事故を起こしてしまっていたのです。
相手側については・・・・・・・ボーカルのことを思い、突っ込んで聞けませんでしたが、
おそらく亡くなっていたんではないでしょうか。


そして、しばらく刑務所で過し、久々に出所してきたということです。


デビューがかかったライブの前日に事故・・・
漫画かドラマの中の世界の話を聞いているようでした。


このことが原因で結局このバンドは解散

ボーカルはそのままゴスペルの道を歩み、今はプロとして、
そして歌の指導者として、会社を立ち上げ、頑張っています。


私はというと・・・・・
この半年間色々考えました。

一番考えたのは、このバンドでプロになりたかったのかということ。
プロになっていたからといって売れていたのかということ。


そんなの普通の人達は勢いで上京して、それから考えるものなのでしょうが、
私には半年の空白の時間があったのです。

ほんとに上京して、やっていくつもりだったか、
今まで福岡で積み上げてきた色んなモノをぶち壊してまでいく勝ちがあったのか


ネガティブに考えていたなぁと改めて思いますが、
そう考えると、その事故が、私達を上京させるのを神様が止めてくれたのではないか


そう考えるようになってきました。
そう考えているとこれも運命だと受け入れるようになってきます。


この時に私はプロを目指すことをやめることを決意しました。

そして、自分が楽しめる限り、
一生ドラムを続けていくことも決意したのです。

なにもプロに行かなくてもドラムを楽しむことはできます。
むしろ、プロにならないほうが、自分の好きなドラムをスキなだけ、
スキなように叩くことができます。


そうして、プロを目指して頑張った5年間は終了しました。






さて、大学を卒業、バンドを解散してしまったので、
ドラムを叩く理由がありません、

他のドラマーさんはどうなんでしょう、
私はバンドがないと、ドラムを叩く気がしませんでした。

とりあえず新しいバンド探しです。

しかし、なかなかいいメンバーに巡りあいません。


やはり、1からバンドを作るのは大変です。

でも今回はそこに妥協をしたくなかったので、一生懸命探します。


そうしていると、ある日、1本の電話がかかってきました。

内容は、あるバンドのドラマーが事情があって失踪(どっかで聞いたネタだな・・・)したので

代打のドラムを探しているということ。

そのバンド、少し前にライブハウスで見て、
こんなバンドにしたい!!!と思っていたまさにそのバンドでした!


すぐに2つ返事をしてそのバンドに連絡、その日のうちに会って話をしましょうということになりました。


早速会ってデモテープをもらい、話を聞くと

ライブは3日後だということです。



3日後・・・・・



3日後・・・・・・・・・・・


バンドやってる方はわかっていただけると思うのですが、
3日で6曲とか見せれるように仕上げるのは結構たいへんです。

しかもそのバンド、変拍子なども時折入り、
かなり複雑な構成の曲を作るバンド、


そっから3日間、スタジオに篭りっきりです。
わき目もふらず練習しました。

久々に手の皮がむけるくらい練習して、
まぁ、なんとか聞けるくらいのレベルにまで仕上げることができました。


このバンド、ジャンル的にはミクスチャー(分かる人だけわかって下さい。)というジャンル、
お客さんの反応が凄いんです。

ライブ中に飛び交う人、酸欠で運ばれていく人、
もうぐっちゃぐちゃで楽しいんです!

一発で、このバンドのとりこになり、その後も正式メンバーとして続けていくことも決意しました。

このバンドではかなり色んな体験をさせてもらいました。


お笑いのライブとコラボして演奏してみたり、

ZEBRA HEADの前座をさせてもらったり

某レコード会社との面談でみんなそろって大遅刻してもう一度契約破棄にしてみたりw

○○○に騙されていいとこ入ってついててびっくりしたり(想像にお任せします)


実はこのバンド、今も続いてまして、
加入当初ほど精力的には活動していませんが、

細々と今でもライブをしたりしています。
プロにならなければという気合はないので、マイペースに、

人を楽しませるためにまずは自分が楽しもうという気持ちでドラムを叩いてます。

ドラムをやっていなければ、こんなに色んな目に合わず、平穏な毎日がおくれていたかも
と思うこともあります。

しかし、あの毎日があったからこそ今の自分があります。


会社で出世してお金持ちになって・・・・というラインは自ら捨ててしまいました。

でもあの時の、
プロになりたくて、時間を惜しんで練習していたあの時の気持ちをもう一度持てば
今からでもなにかできるのではないかと最近思えるようになりました。


もう一度でっかいこと、自分にやれる精一杯のことに、また今からチャレンジしていきます。


きっと次こそは、しっかり成功して、
自分も、そして家族も幸せにしていき、
子供にそんな自分の背中を見せたい。

そう思っているのです。
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